アルバと風の世界
アルバは、真っ赤な顔で
「ごめん、マリン、帰ったんだね。
僕、返事できなくて・・」

ルシアが「明日、スクールで会うから、そのときに言うといいわよ。
恥ずかしかったら、また、帰りにここによってもらうといいかも」
明るく言いました。

アルバが「マリンを傷つけたくないんだけれど・・
何を言っても傷つけちゃうのかな」
ため息をついています。

ルシアは、その言葉でアルバの気持ちが
マリンにないことに気づきました。

同じくため息をついて
「思いってうまく届かないものなのね・・」といいました。

それを聞いたアルバは、もしかしてルシアは
誰かを好きなのかなと気づきました。誰だろう。

僕は、僕は、ルシアが好きなんだ。
マリンみたいにはっきりいえたら・・いいのかな。
思い切って言ってみようか
そうだ、言うんだ。勇気をだすんだ。

< 30 / 201 >

この作品をシェア

pagetop