アルバと風の世界
そうやって、自動水遣り装置を作ったら、フォーリア長老も
喜んでくれて・・どんどんその装置が発展して
みんなの協力も得て、この世界全体に、必要な箇所に
シャワーをいつでも出せるようになったんです。

今まで、夕焼けの世界では、自然には雨が降らないから、
みんな湖や川の水やふんだんにある地下水から
自分たちの畑や花壇に運んできて水をあげていたんだけれど、
僕の発明品が元になって、この夕焼けの世界の
雨の自動化ができるようになったんです。

あのときは、すごくうれしくて、うれしくて・・
特に、ルシアとラキアが、自分のことみたいに
喜んでくれたのが、忘れられない思い出です。

新しいものを発明して、それが多くの人に喜びを
もたらすんだと知った初めての体験でした。

シャワーをあびたくなったら、スイッチを押せば
自分が好きな場所にシャワーが降り注ぐって
気持ちよいと思いませんか?

夏になったら、僕ら3人は、川で泳いだり、
魚を捕ったりして、楽しんでいました。




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