アルバと風の世界
アルバが、
「あれ、ラキアに言ってなかったっけ?ごめん。
失恋回復グッズを作っていたんだよ。もうすぐ完成なんだ」
と、ウソをついてしまいました。
本当は羽が3つもうすぐ完成しそうなのです。

ラキアは、なんだ。そっちのほうか。あ~心配したな
でも、妙な間があったけれど?まぁいいか。
ふたり仲良くなってくれたらいいのかも。
そのほうが、僕も気にせず行けるから・・
などと、下を向いて考えていました。

ラキアがだまってしまったので
ルシアが、「あのラキアも見る?
ここで待ってて、すぐにもってくるから」
言う前に実験ルームにひとり駆け出していきます。

アルバが、あ~っと思いましたが
そのまま「ラキアは、失恋には無縁かもしれないけれど
ぜひ、試してみてほしいんだ。面白いよ」と
作り笑いでいいました。

「あ~僕は恋をする以前の段階だからな。僕は
いいよ。宿題するから。じゃあ、また明日」
ラキアは、そのまま自分の部屋へ行ってしまいました。

その後すぐに、ルシアが、失恋回復グッズのハートの弓矢と
四葉のクローバーの的を手に息をきらしながら
もどってきました。
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