アルバと風の世界
しかしラキアがいないことに気づいて
「あれ?ラキアは?」

「宿題があるからって、部屋に戻った。興味ないみたいだった」
アルバががっくりといいました。

ひそかにラキアに秘密でルシアの羽を作っていることに
気づかれたかもと心配になっています。
ウソをついたことにも罪悪感があります。

やっぱり本当のことを話すべきかな?
悩んでいると・・

ルシアが「ねぇ、もしかしてラキア、何かおかしいって
思っているのかな?」

「うん、やっぱりだまっているのは、よくないかな。
ラキアに話そうか。羽ができるから、僕らも
いっしょに行って風の世界を救う助けをしたいって」

「だめよ。きっとこないでって言うわ。そしたらラキアは
ひとりで行ってしまう。そんなの耐えられない」
ルシアは、言い張ります。

困ったアルバは、「そうだね。ちゃんと飛べるか実験してから
それから、ラキアに伝えるか考えよう。うん。まだ
できたばかりで飛ぶかどうかわからないし。少しは飛ぶんだけどね。
予想マシンといっしょに、今日の夜、こっそり練習しようか」
そういいました。

ルシアは「ええ、飛んでみるわ。ラキアの足手まといにならないように
ちゃんと練習する」少し元気になって言いました。
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