アルバと風の世界
飛んでみた
アルバとルシア、そして予想マシンは
紫の館を抜け出して、近くの小山にきています。
近道のラティフォーリアの花畑には夜になると
モスカという怪物が出るので近づけないから
少し遠回りをして、川のほうから
小山にやってきました。
満月なので、夜ですが比較的明るいです。
予想マシンが言います「風の状態も大丈夫なので
ここから飛びましょう。向こう側の大きな山に
飛ぶのが安全です」
アルバが慎重に、うなづくと
「じゃあ、まず、僕が飛んでみるから。何度か飛んで
大丈夫だったから、大丈夫だと思うけれど」
背中にしょった羽を開くために
腰に巻いたベルトの右側の開くスイッチを押します。
すると、羽がゆるやかに開いて、
すぐに隣の浮上のスイッチを押すと
ふわりと、浮きます。
浮上のスイッチをさらに押すと速度が増します。
方角を自分の体で決めて、目的の大きな山の頂上に
向かいます。
ふわりとそしてすーっと大きなトンボが飛ぶように
アルバの姿が消えました。
「アルバ、すごい。飛んだわ。行っちゃった。よし
私も・・」
ルシアは自分の羽を装着して、予想マシンから
操作方法を教えてもらっています。