アルバと風の世界
「そうか。僕だな。過去を見れる機能も作れたらいいんだな。
帰ったら作ってみるよ」アルバが力強くいいました。

そんなアルバを見ながらルシアは、
「アルバって、すごいね。天才的な発明家だね」
嬉しそうに言いました。

「ありがとう。とりえだね。さぁ、もっと練習しようか
また、元の小山に戻ろう。今度は僕と手をつなごうよ」
夜で暗いからか、だいたんにもアルバは言いました。

ルシアも「そうね。いっしょに練習しましょう」ほがらかに
言います。

予想マシンが「アルバも大胆になりましたね。失恋して
良かったですね。しかし、私も手をつながないと
怖いのです。アルバ、私ともつないでください」
といいました。

アルバとルシアが大笑いをしています。

なぜ笑うのかよく理解できない予想マシンでしたが
仲良く2人と1体は、手をつないで月夜の空を
ふわりふわりと飛びます。

飛ぶのが楽しくて楽しくて、それぞれが
夕焼けの世界の夜空を思う存分
味わっていました。

そのころ、何気なく満月を眺めていたラキアは
思わず、目を見張りました。今、確かにアルバと
ルシアと予想マシンが空を飛んでいた。
見間違いか?いや、ありえる・・・
なぜなんだ。なぜ、ルシアも飛んでいるんだ?
アルバが何かしゃべったのかな?

仲良く手をつないでいるのを見ると
急に憤りを感じてしまって・・
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