アルバと風の世界
「では、アルバさま、詳しいことを教えてください」
カイアが静かに言いました。

アルバは、うなずきながら、
おもむろに予想マシンの背中を開けて
うす紫色の石を取り出して見せながら
「こんな石なんですが、夕焼け石と呼ばれているから・・
あ、だめですね。空風の世界の似たような石でないと・・
夕焼け石だと、夕焼け石の時空のデータになってしまうから」
困った顔になりました。

ラキアが「そんな石があるんだ。もしかしたら、空風の世界にも
あるかもしれない」

ルシアが急に「もしかして、ソルーがそうなのかしら?」
そういいました。

すると、ソルーが答えます。
「時空石ですか。私はラキアの守り石なので違うのですが
確かに時空石は、どの世界にも存在します。あなたは
時空石を読み取る機械を作れるのですね?」

アルバが「そう、読み取れる機械が作れる。だから
この空風の世界の時空石が手に入れば、きっと
ラキアの過去のことも、空風の過去もわかるはずなんだ」

カイアが、急に「しかし、予想マシンは、先ほど
空風の世界の未来も予想してくれましたが、
なぜでしょう?」
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