アルバと風の世界
「じゃあ、さっそく時空石の場所を教えてほしい。そうすれば
ラキアの記憶がすべて蘇る気がするんだ」
アルバが静かに言います。

ラキアが「予想マシン、アルバ、ありがとう。僕も
その場所にいっしょに行くよ。再生の歌を思い出して
すぐに歌わないと、このままだと、壊滅してしまう」と言いました。

カイアが「私もお供しましょう。虹風の世界との境界は
かなり危険です。空風の住人は、ほとんど残っていません。
黒風軍が支配していて、虹風の世界に入ろうとしていますが
強固な結界が張られていると聞いています。何度か助けてもらおうと
我々も虹風の世界の王に呼びかけましたが、通信もできないように
なっていて、虹風の世界の様子はまったくわからない状態です。
結界をやぶって、すでに黒風に支配されている可能性もあります」
苦しそうに言いました。

ルシアが「私も行くわ。あの助けたいの。うまくいえないけれど
たぶん、私はそこへ行く必要があると思うから」

しかしラキアが「いや、危険だから、この避難所で
待っていてほしい。避難所の人々の手伝いをしてほしい」
そういいました。
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