アルバと風の世界
カイアも「確かにここにいてくださったほうが安心です。
人数が増えても、敵に見つかりやすくなるだけですから」
ルシアにそういいました。

すると予想マシンが「確かに危険なのですが、ルシアは
行ったほうが良いのです。理由はまだ言えませんが
ルシアの記憶というか過去もわかる可能性があります。
私がお守りしますから」
そういいました。

アルバが「え?ルシアも風の世界の住人なの?
でも、羽がないよ?」そう聞きました。

ルシアが「私、たぶん、風の世界に住んでいた気がするの。
でも、ここではないということはわかるんだけど・・」

カイアが「確かに羽がない風人というのは空風では聞いたことが
ありませんが・・しかし他の世界の風人も羽があるはずです。
あまり行き来はないのですが、元々は風の世界でひとつだったと
聞いていますから・・」
首をかしげています。

ラキアが「うん、そうか。羽がなくても風人ではなくても
ルシアも風の世界に住んでいた可能性はあるよね。
過去がわかれば、君ももっと楽になるよね。わかった。
いっしょに行こう」迷いがなくなったのか力強く言いました。

アルバは、考えていました。もしかしたら予想マシンは
ルシアのことを知っているのかもしれない。守ると言っていたし
風の世界が平和になれば、秘密を教えてくれるのかな。

「・・・アルバ・・・どうしたの?」ルシアが聞きます。

「あ、うん、じゃあ、みんなでいっしょに出発しよう」
言いました。
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