アルバと風の世界
予想マシンが「出発は、2時間後がいいです。
今、出発すると危険です。この避難所の上空に
黒風軍が来ていて、ラキアを探しているようです」

「え・・僕を?なぜ?」

「黒風に見られたのでしょうか?ラキア様が戻られたことが
ばれると非常にまずいのですが・・」カイアが言いました。

ルシアは、心の中で、そういえばカイアは
大きな声で歌いながら、私たちのところにきたから
聞こえていたのかも?そう思いましたが
言いませんでした。

しかしアルバとラキアを見ると
同じく下を向いて、何か考えている様子だったので
ふたりとも同じことを考えてるかも?
そう思われました。

目が合うとラキアが、にこっと笑います。その笑顔を見ると
心がどきどきしてしまうルシアでした。

「2時間後だと、安全なの?」アルバが予想マシンに
聞きます。

「はい、黒風軍は、その時間帯は動かないはずです」
静かに言います。

ラキアが「じゃあ、2時間後に出発しよう。カイアも
それで大丈夫?」聞くと・・

「はい、大丈夫です。ここは、他のみんなに任せますから」
そういいました。
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