アルバと風の世界
カイアが他の空風の人々に事情を話したようです。
食べ物や寝袋など必要なものを運んでくれました。

カイアが「1個ずつお持ちください。中に食料と寝袋が
入っています。そしてこれを」オカリナのような不思議な笛に
見えるものをそれぞれ手渡しています。

アルバが「これは、笛ですか?」

カイアが「はい、これは身を守ってくれる笛です。
使い方を説明します。倒したい相手に向かって
吹くと、攻撃音波が発射されます。その音波をあびた
相手は、激しい頭痛と幻聴が起きて周りの音が
聞こえなくなって倒れるはずです。

このスイッチの0を押すと、私に繋がります。
1を押すと、ラキアさまに繋がります。
3を押すとルシアさまに繋がります。
この笛の番号が2ですから、アルバさまに
他の方が通信するには2を押すと繋がる仕組みです」

アルバが「攻撃と、通信をかねた笛なのですね。
しかし間違って味方に吹いたら、どうなるんですか?」

「大丈夫です。この笛を持っているものには
吹いても、音波は届かない仕組みです。
ただ、もっていない民間の空風の人に当たると
同じように倒れてしまいますから、ご注意ください。
幸いというか、今から行くところには、空風の人々は
もう残っていないので・・」カイアは寂しそうに言いました。

ルシアが「あの予想マシンの分がないのですが・・
大丈夫ですか?」

カイアが「ロボットなので大丈夫だと思うのですが
いかがですか?」予想マシンに聞きます。

予想マシンが「はい、この笛は私には効きませんから
安心してください。ロボットなので吹けませんし」
笑っています。

思わず、みんなも笑って和みます。

そうやって準備をしているうちに2時間が立ちました。

ソルーと予想マシンが同時に言います。
「出発のときがきました」
< 99 / 201 >

この作品をシェア

pagetop