私の声
「俊、何言ってるの。意味がわからない」
必死の思いで、言葉を返した。
「俺見たんだ。おまえと京太が抱き合っているところ」
誤解だ。
「誤解だよ。それは違う」
涙がでてきた。
真夢に騙されて、嫌なものをみて。
私は生きてちゃいけないのかな。
幸せになっちゃいけないのかな。
「何が誤解だよ。お前から京太に抱きついたくせに」
本当だけど違う。
違うんだよ。
「お願いだから信じて」
心が叫んでる。
「もう俺の前から消えてくれ」
目の前が真っ暗になった。