私の声



「ん……」



声がした。



目を開けると、梨沙が起きていた。



「梨沙」



「ごめん」



俺は謝った。



梨沙は驚いていた。



「梨沙の気持ちも知らないであんなこと言って……。
ごめん」




頭を下げ続けた。



「もういいよ」



「えっ」


許してくれるなんて思ってなかったから驚いた。



「最初は"許さない"って思ったけど、あんなところ見たら普通は勘違いするよね
私こそごめん」


ギュッ。


梨沙を抱き寄せた。




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