私の声
「邪魔!どけ」
って俊が言うと、女の人達はささっとどいた。
おー。俊頑張ったね。
空いた道を歩くなか、いろんな声を聞いた。
ー何あの子
ー可愛くないじゃない
ー何故あの方達はあんな子といるの?
ー遊ばれているのよ
そう言われた。
確かにそうだ。
俊達は何故私なんかといるんだろう。
俊たちといて、私は邪魔じゃないかな。
私がそう思ったのを察したのか、
「大丈夫だ。お前はここにいていいんだ」
そう言って、私の頭を撫でた。