私の声


頭に何か触れた。


「無理して笑うな。辛いことがあるなら言ってくれ。な?」


触れたのは俊の優しくて大きな手だった。


『ありがとう』


また泣けてきちゃった。


今日はよく泣くなあ。


今度はちゃんと笑えた。


みんなは微笑ましく眺めていた。


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