★制服男子★
はぁ、また五十嵐に会うのか。


クラス一緒って嫌がらせしかないだろ。

「明石。昨日和真と遊んだんだ。何か聞い た?」 「いや、何にも。」 「よかったぁ。」

もしかして真希のこと好きって言ったの気 にしてんの?

過去形だから別にいいじゃん。

「和真ってなん組なの?見たことないんだ よね。」

んっと、どう言い訳しようかしら。

だんだん、心が腐ってく。

「実は、この学校の生徒じゃないんだよね 。」 「なにそれ、でも制服!」

「あれ、和真が自分で買った。男のくせし て制服でこの高校選んだけど、落ちてさ。 」

「制服だけかって、違う高校いったのか? 」

ホントに真希は大丈夫か?
「そうだよ。変な話だよね。」

「あぁ。」

驚いてる。

でも、嘘なんだよ?

真希は最低だなぁ。

もう、こんなん嫌だな。


最初っから、真希だって言えばよかった話 なのに。

最近しょっちゅうメールが鳴るが一切無視 。

全部、五十嵐だから。
< 11 / 16 >

この作品をシェア

pagetop