★制服男子★
案の定。

「あっ、和真じゃん。」

こいつこのまえの。

「えっ。知り合い?」
「この前知り合ったっつーか、俺が話しかけた。」


素直にナンパしたっていえよ。

春菜の友達の彼氏だったんだ。

ホントに運悪いわぁ。

結局Wデートは楽しくなかった。

ずっとあの男に付きまとわれた。

名前は五十嵐涼とか言ってた。


《私は俺》


真希は学校生活ビクビクしていた。

涼の席は真希のうしろ。

バレそうで怖い。

「明石。」
「お前ってやっぱり和真?」

なにがぁ。

やめてくれ。

「誰それ。」
「しらばくれんなよ。顔似すぎだから。」

「あぁ、もしかして赤石和真のこと?」
「しってんじゃん。」

「あいつはいとこだよ。顔似すぎて真希も 嫌。」

みたか。

真希の演技力。

真希はこの為に演劇部に入ったのか。

「へー。似てるな。」
「友達なんだ。」

今日は真希、疲れたよ。
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