君のために。
今思い返せば、その頃から父親は帰りが遅くなることが多々あった。


まさか恋人と一緒にいたとは…。


まぁ幸い、家事は俺達で分担していたし、父親の帰りが遅くなってもご飯が食べられないと言う現実になったりはしなかった。



奏汰「あ、そうそう。今月の末には真子さんの家に引っ越すから、荷物まとめとけよ」


初基&祐基『はぁ!?』




奏汰「だってさすがに、真子さんと杏奈ちゃんをこんな狭苦しいアパートに連れてくる訳にはいかないだろう?


幸い真子さんと杏奈ちゃんは、二階建ての家に住んでるって言ってたから、そっちの方が広いだろうし住みやすいだろ♪



お前達の転校手続きも明日休みだからやりにいくつもりだしよ」



初基&祐基『転校!?こんな入学してまだ一ヶ月しか経ってないのに!?』


奏汰「仕方ないだろ。とにかく、さっさと荷物まとめろよ。


俺はこれから真子さんに呼び出されてるからよ。

じゃねん♪」


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