ウイニングラン~夢をこの手につかめ~
翔矢は憧れであり、


ライバルでもある隼人がいない、


なるべく早い時期に前の2台をかわし、


トップに立とうと考えていた。



しかし2位との差はまだ3秒あり、


さらにトップとの差は4.5秒あった。



この時トップの選手はすでに逃げに入っており、


ペースの上がらない二位以下とのタイム差は、


周をおうごとに広がっていた。



「まずい、後ろが追い付いてきた、


早いとこ前を抜いてトップをおわないと、


このままじゃ集団に飲み込まれる」



スタートして6周目、


この時すでに2位の選手の真後ろにいたが、


この選手がブロックラインを通り抵抗したため、


なかなかかわすことが出来なかった、


さらにこの選手とのバトルによりさらにタイムが落ち、


後方を走る4位集団とのタイム差がさらに縮まってしまう、



この集団の後方に、あの隼人もいた。

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