ウイニングラン~夢をこの手につかめ~
その後18周目あたりから、


トップを行く選手のタイムが落ち始めた、


原因は逃げることに必死で飛ばし過ぎてしまい、


タイヤが早く消耗したためであった。


それに引き替え翔矢は、


前半前を行く選手にふさがれ、


必然的にタイムが抑えられ、


タイヤの消耗が少なく済んでいた。



結果ファイナルラップにはコンマ128まで迫ったが、


トップを抜く事はできなかった。


この時観客席からは、


大きなため息が漏れた。


そしてピットでレースを見守っていたチームのメンバーも、


あと一歩の所で優勝を逃したレース展開に、


がっかりしてしまった。
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