ウイニングラン~夢をこの手につかめ~
その時、和樹が歓喜の叫び声をあげた。



「浜さん待ってください、


隼人スローダウンです、


マシントラブルかもしれません」


「ほんとかそれ」


翔矢がピット内のモニターを見ると、


コースわきにマシンを止める隼人が映し出されていた。


その様子を見たチームのメンバーは、


まだ希望は残ってるかもしれないと、


全員で喜びを分かち合った。


「翔矢、ひとまずこれで助かったな?


とりあえず3位以下は少しだがポイント差が開いてる、


3位以下が潰しあいをしてくれたおかげで、


ポイントリーダーの隼人とお前が抜け出た感じだ、


残り2戦、うまくすれば行けるぞ」


「そうっすね、行けそうな気がしてきた」
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