ウイニングラン~夢をこの手につかめ~
そんな時、


車の中でツナギに着替えた翔矢が降りてきた。


ところが、


着替えが済んでいるのになかなか走行に向かう様子がない。


「遥、何か飲むか?」


「はい、頂きます」


「待ってろ、買ってくっから」


「はい、ありがとうございまあす」


翔矢がコーヒーを買うため自販機に向かった。


そんな時、遥が浜崎にある疑問を尋ねた。


「浜さん、せっかく着いたのにまだ走らないんですか?」


「ああ良いんだ、


ここはクラスごとに走行できる時間が決まってるんだよ、


翔矢の走れるクラスはもう少し後なんだ」


「そうなんですか」
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