ウイニングラン~夢をこの手につかめ~
「そうか、でもまだ家まで遠いから、


眠くなったらいつでも寝ていいからね、


着いたら起こしてあげるから」



「はい、ありがとうございます」



そう言いながらも遥は、


暫くすると車に揺られながらうとうとしてしまい、


田舎ののどかな風景から、


都会の街並みが目立ち始めたころ、


ついには夢の中へと入っていった。


翔矢が車を運転している哲弥に声をかける。



「哲弥さん、こいつ寝ちまいました、


なるべく揺れないように静かに運転してやって下さい」



「そうかわかった、やっぱり疲れたんだな?」



「ありがとうございます」



そしてできるだけ車を揺らさぬよう、


車を走らせる哲弥。
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