ウイニングラン~夢をこの手につかめ~
そこへ、祖父の栄太郎がやってきた。



「いい加減にせんか、栄一、


遥はわしと約束したんだ、


お前が口を出すことではない」



「父さんは遥に甘すぎます、


スポーツチームのスポンサーになるというと、


父さんの一存では決められない事くらい、


父さんにだってわかるでしょ、



取締役会に諮らないといけません、


バイクレースの様なマイナーなスポーツではなおさらです」




「でも遥がスポンサーになってほしい彼は、



今全日本を走ってて、去年も二勝してるらしいぞ、



まだまだこれから調べてみなければわからないが、



スポンサー契約する価値は多少はありそうだがな、



とにかくこの件はわしに任せてくれ」
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