意地悪な愛の言葉
ちらっと千葉さんの方を見ると、真剣な眼差しでパソコンに向かってる。
他の社員と話す千葉さんは子供みたいに無邪気になって、時には軽くツッコミを入れたりしていた。
「カッコイイなぁ…」
「誰が?」
私が独り言のつもりで話したのに、先輩の中沢友梨さんがいきなり近くに来た。
「ゆ、友梨さん!」
「もしかして辰浩くん?」
「はい…優しいから、いいなって思いました」
「莉緒ちゃんも可愛い所あるのね♪辰浩くんってフリーだから大丈夫よ」
友梨さんは私の肩をぽんぽんと叩いた。