私と彼の物語







「ここが、今日から君のクラスになる教室ね」

そう言って、止まった先生の指差す教室は2年C組だった

教室の中からは、まだ先生が来てないからであろう賑やかな声が廊下に漏れている


「元気な子たちばっかりだから、すぐ友達できるよ」

先生は、ニッコリしわを寄せて微笑むと、教室の扉を開けた

一瞬で静かになる教室に、俺も足を踏み入れた



「三好大です。今日からよろしくお願いします」


軽く挨拶をし、席を説明され座る

HRも軽く終わって、1時間目までの休憩中、俺はかなりの人に囲まれた

質問攻めにあい、つい苦笑いになる

...高校生にもなって、小学生みたいなやつらだな。

そう思いながらも、みんなの話を聞けるだけ聞いた






< 13 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop