私と彼の物語
にっと笑うと、何か話し始めるその子を見て、私は急いでメモ帳に書く
すると、私が書いている途中に彼に肩を叩かれ、見上げると
これならわかる?
私は、キョトンとしながらも、ゆっくり頷く
なんと彼は、手話を知っていた
話によると、父方のお母さんが耳の聞こえない方だったらしく、小さい頃から周りでみんな使うので、自然と覚えてしまったらしい
私は嬉しくて仕方なかった
手話で話せるのは、一緒に住んでるおばあちゃんだけだったから。