私と彼の物語




いつもは一人で歩く海から家への帰り道


でも、今は違う



私は今さっき大切な人に出会い、結ばれた

幸せな日々がこれから待っている


そんなことでルンルン気分で浮かれている私

そんな私を優しい目で見つめてくれている私の大切な人


要くんの方を見ながら、細い路地をスキップで10メートルほど前を浮かれながら歩いていると


要くんが血相を変えて、私の方に勢いよく走ってきた

訳が分からず、その場に立ち止ると力強く腕を引かれ、路地の端に投げられる


その驚きで、目を閉じた瞬間、背筋が凍った気がした

おもいっきり尻餅をつき、かなりお尻や腕が痛い中もゆっくり目を開けると


目を開けているのに、暗闇に包まれているような光景が広がっていた





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