私と彼の物語





目の前には、中型のトラックと血だらけの要くんに近寄って慌てている様子の作業服を着たおじさん

近所の人もチラホラ顔を出して慌てている


なに?どうしたの?

なんで、要くんは血だらけなの?

意味が分からない。だって、さっきまであんなに笑ってくれてたじゃん


私が唖然としている間に、救急車が到着し、その中に要くんが乗せられる


周囲の人たちが、私を見て声をかけてくる。


何も聞こえず、ただただ動揺している私を見て、おばさんたちが救急車の方へ私の足を運ばせる


乗り込むと目の前には、目をつぶったまま、いろいろと付けられている要くんの姿


全身が心臓の様にどくどく鳴っている。目には自然と涙が溜まる





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