私と彼の物語






生徒玄関につき、靴を取り換え、いつも通り帰ろうとする足を誰かに腕を掴まれて止められる

振り向くと三好大くんという私に手紙をくれた人が立っていた

私が首をかしげると、慌てて私の手を離し、鞄からノートを取り出すと、何かを書き始める

そして、そのノートを私に差し出してきた

訳が分からず、とりあえずノートに目をを落とすを


 送ってくから、一緒に帰らない?女の子一人じゃ危ないし。


私は、大きく息を吐き、いつも胸ポケットに入れているボールペンを出す


 ありがとう。でも、大丈夫だから送らなくていいよ


私と歩いてもろくなことに合わない。逆に危ないし...

私は、そう書いて彼に渡すと踵を返し、歩き出す




< 56 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop