*君の全てを愛してる*
俺が奥の方で荷造りをする高森を見てると、




「ほら公望、明日翔ちゃんにちゃんとお礼言ってきなさい」





母さんが無理矢理、俺の荷物を奪って背中を軽くトンと押した。





「母さん・・・っ」


「もう何恥ずかしがってんの?」

「今日から当分会えないんだから、男の子ならシャキッとしなさい!!」



母さんの後押しに負け、俺は高森の方へ歩み寄る。








「高森・・・」


「あ、春瀬君っ!」

「如何したの?何?」



「あ、や・・・」




改まると何故か緊張してしまう。





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