*君の全てを愛してる*
しかも寝てる・・・?


何だコイツ。
てか学校は?




「おい・・・」


「・・・ん」


「おい、起きろ」




そしてやっと高森は我に帰る。



「わ、春瀬君!?」
「え、あれ・・・?私・・・」



「・・・人んちの前で何してんの」



「あ、そうだ!」
「私ね昨日、春瀬君に借りた傘を返しに来たの!」



「・・・」



そして高森の横に置いてあった傘を手渡される。



「・・・ども」
「てかアンタ学校は?」


「えとねー、サボちゃった!」




高森は"あははっ"と流す様に笑った。


「だってね、昼からマラソンだよ!?」
「私、昔っから長距離とか大嫌いなんだー」


「・・・なんだそら」






─ふわっ─





あれ?何だ、この感覚は・・・。
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