*君の全てを愛してる*
明日翔にとって、たった1人の兄。


でも、殺害された。



「ねえ、お母さん・・・ッ」
「何でお兄ちゃんなの!?」





お兄ちゃんを返して!!




心の中でそう叫び続けた。





あの犯人は未成年だったため、
刑務所には入らず少年院に入っていた。



そして今ものうのうと行き続けている。



お兄ちゃんはいないのに。





「何でアイツが生きていられるの!?」
「あんな奴、死んで当然じゃん!!」



お母さんにこんなこと言っても
どうにもならないのは分かっていた。


でも、誰かに訴えかけたかった。



















正直、
殺してやりたいとまで
思っていた───・・・。
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