*君の全てを愛してる*
『待って・・・ッ』
『お願い、話を聞いて?』




なんて言えたら理想なんだけどな・・・。



涙が零れない様、俯いた顔を上へ向けた。



でも、例えそれが言えても
君に話せる事は言い訳くらいになるかもしれない。








その日の選択授業を終え、
私は家に帰るとさっさと寝てしまった。











─ヴーヴーヴー─



深夜、私のベッドの側で何かの振動音が聞こえた。



「・・・ん」
「・・・何・・・?」



その正体は私の携帯。



バイブは途中で途切れてしまった。


「メール?」
「誰だろ・・・こんな時間に・・・」



メールの受信BOXを開く。



"新着メール1件"の文字。
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