*君の全てを愛してる*
「・・・えッ!?」



「会って、謝りたい」



「春瀬君・・・」



「そんで"産んでくれてありがとう"て言いたいっ」




頭を離し、高森をじっと見る。


そんな高森は俺を心配そうに見つめていた。




「大丈夫だよ」
「そんな顔すんな」




「で、でも・・・っ」




高森は優しすぎるよ。




「じゃあさ、高森も付いて来てくれる?」




「・・・」



しばしの沈黙。




「えぇ・・・っ!?」



「反応、遅っ」



俺は、笑いつつも
これは本気だった。


< 68 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop