*君の全てを愛してる*
振り向くとそこには知らない男の人。


もう60代半ばと見られる。



「仲谷さん・・・っ」
「お久しぶりです!」



春瀬君はその男に人に駆け寄る。



だけど私の手は放さなかった。

そういう所が優しい。
好き。




「高森、紹介する」
「俺がここに住んでた頃お世話になった仲谷さん」

「ここの委員長をしてるんだ」



「初めまして、仲谷です」



仲谷さんは愛想よくにこやかに挨拶をしてくれた。



「は、初めまして!」
「高森明日翔ですっ」



勢い欲頭を下げる。



「ははっ元気な子だな」



仲谷さんに何故か笑われてしまった。




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