*君の全てを愛してる*
リビングの机に4人分の麦茶が出された。

だけど俺は何も手を付けずに俯くばかり。




そんな時・・・


「あの、春瀬君のお母さんですよね?」


話を切り出したのは高森。



俺はそんな高森を無言で見つめる。



「えぇ、そうよ」

「だけど貴方は?公望のお友達?」




申し訳なさそうに高森と会話を続ける母さん。




「春瀬君に謝って下さい!!」







部屋中に響いた高森の声。








「喩え関係の無い赤の他人の私でも貴方のした事を許せませんっ!」

「貴方に分かるんですか?」
「春瀬君の気持ちがっ」


「どんなに辛かったか・・・!?」
「どんなに寂しかったか・・・っ!?」




高森は母さんを睨みつけ、






涙を零していた───・・・。





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