*君の全てを愛してる*
「公望、これから一緒に暮らさない?」



「え・・・」


母さんの唐突な言葉に驚く。



「でも・・・公実とか・・・嫌だろうし・・・」




俺は何故か焦っていた。




「あ、え・・・と・・・」



公実が何か言いたそうに俺を見つめる。




「お、お兄ちゃん・・・て、呼んでもいいですか・・・?」




小恥ずかしそうにゴモゴモと喋る公実。

だけどその言葉に俺まで小恥ずかしくなった。





「え、うん・・・いいけど・・・」




「ホラ、公実もこの通り歓迎してるわっ」

「・・・それともまだ許してもらえないかしら・・・」




今まで明るかった母さんの顔がいっきに曇っていく。





「ちが・・・っ」

「そうじゃなくて・・・」









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