【完】プリンセス
「陽呂、じゃね」
「あ……はい」
教室の前まで、心菜を送ると俺も自分の教室に入った。
教室では、林と愛未さんが何やら楽しそうに話してる。
「おはようございます、愛未さん」
「あっ!陽呂君、おはー」
「川合、おはよー」
「おはよー」
林は、生徒会メンバーらしくて、最近少し話す様になった。
爽やかで明るく、ちょっと天然でイイ奴だ。
「ね!陽呂君、明日暇?」
突然、目を輝かした愛未さん。
「えー……明日は休みですよね? 家に居ると思いますけど?」
「よし♪ じゃあ決定ねっ!」
「だね~」
林と見詰め合って勝手に決定した……何か。
いやいや、俺に説明してよ?
サッパリ話が見えねーし。