【完】プリンセス
はぁー……
なんちゅう笑顔だよ?
この勘違い姫様には、焦る。
頬を赤らめ、嬉しそうな心菜の笑顔を前に、考えずに言ってしまった。
「なぁ……キスはしてもいい?」
「え?」
あ……やっぱ駄目だよな?
今まで無理矢理っぽかったし、聞いただけなんだけどさ。
今、すげー聞きやすかったんだよなー。
「……いいよ」
「えぇ?!」
今……なんて?
「だから……キスはいいよ。
じゃなくて……して下さい」
まじで?
心菜……なんでこんな素直なの?
すげーすげーすげー可愛いんですけど?!
自分で言ったくせに、俺はドキドキしちまって。
真っ赤になる頬に手をあてると、心菜の熱か、俺の体温が高いのか……わからなかった。
軽いキスから……だんだん止めれなくなった俺は、ちょっと激しいキス。
心菜は膨れて
「苦しいよっ」
ってさ。
あー! やべぇ。
俺、相当ハマってるかも?!