【完】プリンセス

次に向かった先は、生徒会室。


もしかしたら……そこで泣いてるのかもしれない。
心菜の事だから、そんな事だって有り得る。


でも外から鍵が、かかってて誰も居ない。



じゃあ、どこだよ?
どこに居るんだよ?!

生徒会室の扉を両手で叩き、その上に額を付け考える。





その時だった。



こちらに向かい歩いて来る心菜と、その肩を抱いてる柏原。


「心菜?!」


俺の声は届いてなかったのか。
だんだん近づく2人。


え? 泣いてる……の?

制服も破れて……る?

泥もついてる。



一体何があったんだ?!



目を見開き、その姿を下から上まで、何度も見直した。



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