【完】プリンセス
「落ち着いた?」
暖かい紅茶を渡され、受け取りながら力ない笑顔で頷いた。
紅茶を口に運ぼうとした瞬間。
「何で……着いて行ったの?」
その言葉に焦った。
そう。
陽呂とあんな事があって。
少ししてから愛未に聞いて貰おうと学校に向かった。
靴箱に靴を入れ、教室に向かおうとしたら陽呂が走って来る姿が目に入った。
そして、慌てて隠れちゃったんだ。
すると、しゃがんでた私の前に影が出来た。