【完】プリンセス
『愛未ちゃん、好きな奴に気持ち伝えたけど、伝わらなかったみたいで、もう1回告白するらしいって』
聞いた瞬間、がっくりと肩が落ちた。
……やっぱり、あの告白はスルーだったのね?
さすが、天然林君。
陽呂君のヒント、間違ってますからっ!
はぁー……と幸せな溜息を一つ落として、
『林君? その相手……林君なんだけど?』
そう言って、真っ直ぐに見つめた。
顔をあげ、私を真っ直ぐ見つめ返しし、
『あぁ……俺ね。って俺?!』
素っ頓狂な声をあげ、見る見るうちに赤くなっていく顔。
真っ赤になった林君に1から説明した。
その度に赤くなったり、笑ったり。
あぁ……本当に可愛いっ!
この天然さにワイルドさに可愛さっ!
絶対、誰にも渡さないんだから♪
私色に染めてやる。
『林君、私だけを見ててね?』
『え? ……勿論』
そんな林君の頬っぺたにキス♪
それだけで真っ赤か……これからが楽しみ♪
―愛未☆林― 【END】