【完】プリンセス
これで解決しなくても、仕方がない。
また考えるだけ……。
私の求めてる答え。
それが何なのか……わかるといいな。
そんな小さな期待と、大きな不安との混じる心の中を陽呂に話した。
上手く伝えれない私の言葉を、一つ一つ丁寧に聞いてくれる陽呂。
ただ、それだけで、胸の突っ掛かりが取れる様な感覚。
話しながら、もっと早く、陽呂に聞いて貰えば良かった……って思った。
聞いて貰えるだけで、こんなに楽になるなんて思ってもみなかったんだ。
話し終わった私を見て、にっこり笑顔。
私は必死に、
「結婚したくないとかじゃないし!
陽呂の事も大好きだしっ!」
ってフォロー。
って、この言葉の方が恥ずかしくない?