【完】プリンセス
「じゃあ、帰りましょうか?」

「はぁ?何か用あったから残したんでしょ?」

「コレだけですよ?」


名簿を指して言う生徒会長に

キレていいっすか?


「あ、後、一緒に帰れますしね?」


にっこりキモイ笑顔が、いつも以上にキモく感じる。

「結構です」

「即答ですね……」


冷たく言い放つ私に苦笑い。

コイツ……本当にバカだ。
何で一緒に帰らなきゃ駄目なのよ?!


「でも、外真っ暗ですよ?」

「え?」



さっきまで夕日で赤く染まってた空も、紫が少し残ってるだけで、もうすっかり暗くなってた。

……秋の空め。





「お嬢様が、こんな時間にうろうろしたら危険ですよね?」

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