【完】プリンセス
私のまとまりのない話を頭で整理してくれてたのか、少しの沈黙。
確かに、自分でも意味わからないのに……聞いてる方からしたら、もっと解らないよね。
少し難しそうな顔をして、目線を落としてた陽呂の目が私を見つめた。
「俺もちゃんと説明しろって言われたら無理かもな」
「え……」
私を膝と膝の間に入れて、後から抱きしめる形に座らす。
「結構、恥ずかしい事、言うと思うし顔見んなよ?」
「あ……うん」
それで、この体勢ね?
前で絡み合う私達の手。
貰ったリングを陽呂が触りながら話始めた。