【完】プリンセス
家に戻った私に、親達は、必死に謝ってくるし、ご機嫌まで取る始末。
……一体何だこれ?!
横で微笑む陽呂に。
少し離れた場所で、笑いを堪えてる美鶴。
そんな光景を見てたら……
私が悩んでた事が、だんだん馬鹿らしくなってきた。
私は、陽呂が好き。
陽呂も、私を好き。
これだけで、いいんだって。
心のどこかで、信じれてない自分が居たんだと思う。
だから、ちょっとの事で悩んだりするんだよね。
もっと、陽呂を信じて、頼っていいんだって思えたからこそ……今は笑えちゃうんだよね?
気持ちって不思議。
こんな風に思えたのは、陽呂が居てくれたからだよね。