【完】プリンセス
苦笑いした俺に、笑い返す。
しかし、扉が開いた途端、笑顔で答える心菜。
さすが……!
俺が心の中で呟いたセリフ。
絶対、顔に出さず終始笑顔で無事終わった披露宴。
友達との二次会も別の日にセッティングして。
心菜の両親は、参列してくれた方と出かけ。
俺達はと言うと……。
速攻で着替え、ホテルの前で待つ親父の運転する車に飛び乗った。
向かった先は役所。
勿論、婚姻届を出す為だ。
向かう車の中で、疲れを隠せない俺達は、手を繋いだまま外の変わる景色を眺めてた。
外で光るネオンは心菜の顔に綺麗に反射してた。