【完】プリンセス
―――――………
―――……
―…
眩しい光。
暖かい温もり。
いつもと違う感覚で目覚めた。
隣には、気持ち良さそうに寝てる心菜。
そう言えば、結婚式の日以来、始めて一緒に同じ布団で寝たかも……。
てか、結婚したのに、寝室別って可笑しいよな?
心菜の顔にかかる髪を撫でながら、ふと思う。
「……ふぅん…ん」
それと同時に目覚めた心菜。
「おはよう、心菜」
「あ……おはよ…陽呂」
ん? 顔赤い?
俺から逸らし泳ぐ目。
あぁ……そりゃそっか。
昨日の今日だしな?
「陽呂が……朝から敬語じゃないなんて珍しいね」
そうか?
そっかなぁ?
なんて思ってたら、そのまま、普通にベットから出て行こうとするから、ちょっと驚いた。
女ってこんなもんなんだ……。