【完】プリンセス
瞑ってた目を片方そーっと開ける私。
そこには、耳まで赤くした生徒会長の姿。
うぉ?
えぇぇぇぇ???
今更???
こんな顔……するんだ。
下を向いたままの生徒会長に声をかけた。
「生徒会長???」
「はい、アウトッ!」
そう言って顔をあげると至近距離。
私は、あまりにも綺麗な顔と……初めて見る表情に離れる事も忘れて止まったまま。
近づいて来た時には遅かった。
静かに、重なる唇。
「……ん……」
離れた瞬間
「壱だろ?」
って笑う生徒会長……壱をかっこいいなんて思ってないっ!
「何すんのよ?!///」
「だって、生徒会長って呼んだだろ?」
「そーだけどっ!///」
キャラ変わり過ぎじゃない???
信じらんないっ!
「あ、これから、生徒会長って呼んだらキスな」
なんて悪戯に笑う……い…壱に背筋が固まった。